♢♢2022年 一般質問

令和4年第4回十和田市議会定例会

令和4年11月24日 一般質問の要約

 

【質問】公共交通は持続可能な地域づくりに欠かすことのできないものであり、市として現在もさまざまな支援や取り組みが行われているが、新たな「十和田市地域公共交通計画」の策定に向け、市民ニーズの把握や利便性向上に向けた具体的な施策の検討状況をききたい。

 

《答弁》アンケートは高校生や保護者、予約乗合いタクシー登録者へ行う。市民の声を直接聞く場として、グループインタビューや交通事業ヒアリング、高校生とのワークショップを開催予定であり、公共交通の現状や地域の抱える課題の把握に努める。それぞれの地域の実情に応じた交通手段の在り方を検討し、公共交通に反映させていく。

 

 

【質問】今年の秋冬は流行する可能性があり、新型コロナウイルス感染症との同時流行も懸念されている。季節性インフルエンザは強い全身症状がみられ、特に幼児や高齢者など抵抗力の弱い方がかかると重症化しやすく、死に至る事もあるためワクチン接種の検討が呼びかけられている。子どもに対する助成を行って頂きたいが、当市の助成の状況と他市の状況もききたい。

 

《答弁》65歳以上と身体障害者1級の方たちには、1人当たり1,300円の自己負担で接種できる。生活保護世帯、市民税非課税は無料となる。県内では18歳未満のいずれにも助成していない市は、十和田市、青森市と八戸市である。市としては、子育て世代の経済的負担の軽減と健康の保持増進のためにも、子どものワクチン費用の助成を次年度実施に向け検討する。

 

《要望》その際にはぜひ、妊産婦にも検討していただきたい。

 

【質問】秋祭りが、今年は通常とは違う形で開催されたが、今後、課題も踏まえて参加団体が増えるように主催者としてどのような対策をとるのか

 

《答弁》コロナ過を不安に思い、子ども達を集めて練習するのが難しいため参加できない団体もあった。新型コロナウイルス感染症の対策をしながらお囃子の練習や山車の製作をするためのガイドライン及び参加団体が守るべき共通ルールを示し、多くの町内会等が秋まつりに参加できるような環境づくりに努める。

 

《要望》

安心した練習体制として、騒音問題などから練習場所の確保が難しい団体もある。また少子化や人手不足から参加者確保が難しく山車製作時の資金面について今後の見通しについて不安な声もきく。主催者として参加団体の意見を聞き、早い段階で実行委員会を開催して、今年の課題を踏まえた今後に向けての方向性を示してほしい。

 

 

令和4年第3回十和田市議会定例会

令和4年9月7日 一般質問の要約

 

【質問】十和田市国民健康保険事業実施計画「第2期データヘルス計画」において、糖尿病性腎症による人工透析患者数の減少を目標と掲げ、取り組みを進めている中で、取り組み状況、効果、検証、問題点について聞きたい。

 

 

《答弁》国民健康保険被保険者と後期高齢者医療加入者を対象に、特定健康診査の結果及び診療報酬明細書から、糖尿病が重症化するリスクの高い医療機関見受診者や、治療中断者及び治療中のハイリスク者を抽出し、医療機関への受信や保健指導についての案内を送付する。そして、電話での勧奨、保健指導の実施を行う。

この事業は効果が見えるまでは一定の期間を要することから長期的に評価していく。問題点としては、受診勧奨や保健指導を進めて行くうえで、長年の生活習慣を変える事や改善した生活を維持することは、理屈ではわかっていても実践することは難しく、努力が検査結果に反映されないことで精神苦痛に苛まれる。などの理由から支援を拒否される方や問題意識が薄い方が多い状況にある。今後はこうした実情を把握したうえで個々に合わせた質の高い効果的な支援を実施する。

 

 

【再質問】予防事業対象者数を見ると、医療機関未受診者、またハイリスク対象者も年々増加している。問題点について、医療機関や関係団体と共有する場が必要だと思う。また、担当者のスキルアップのための研修会などは行われているのか。

 

 

《答弁》年に1回、医師・歯科医師・薬剤師・管理栄養士などからなる「十和田市生涯健康づくり推進協議会生活習慣病予防部会」の中で情報共有し、協議している。県では「青森県糖尿病対策推進会議」において情報共有している。今後の方向性を確認する場としては「上十三保健所管内糖尿病重症化予防対策研修会」があり、「糖尿病ケアチーム研修会」や「十和田糖尿病療養支援を考える会」にも参加し、現状や課題を含め情報交換している。今後も効果的な保健指導に努める。

 

【質問】適応指導教室の利用者が年々増えていると聞いている。現場での対応はできているのか。また、将来を見据えた支援についても聞きたい

 

 

《答弁》適応指導教室で自学学習を丁寧に進め、毎年二学期からは週に四時間、外部講師による教科指導を行っている。またタブレット端末を活用したデジタルドリル教材を活用した学習も進めている。課題として自宅に引きこもりがちな児童生徒に対する支援として、訪問アドバイザーが家庭と学校または関係機関とつないだり、学校や適応指導教室に指導・助言を行っている。他機関とも連携して今後の支援方法について役割を確認し、情報も共有しながら、一貫性をもった支援になるよう努めている。

 

令和4年第2回十和田市議会定例会

令和4年6月16日 一般質問の要約

 

【質問】焼山地区活性化を図るため、奥入瀬渓流温泉スキー場斜面へ約12万6千株の芝桜が植栽されているが、1部で花が順調に咲いていない状況である。この事業をどのように評価し、今後どのように展開していくのか。

 

 

《答弁》芝桜は、焼山地区の活性化を図るため5年前から行っているが、「芝桜アートマルシェ」「芝桜ナイター」を皮切りに多くの報道機関にでも取り上げられて結果、土日の来場者数は1日1000人となり好評である。一方で1部の開花状況が思わしくないこともあり、土壌分析の結果を踏まえ、植替えや植栽範囲の見直しを行い、適正な管理に努める。また、「花」「温泉」「アート」の要素を取り入れながら、国立公園の玄関口として観光拠点となる地域づくりを目指す。

 

【再質問】今後も芝桜植栽事業を進めていくならば、植栽や選定作業だけでは不十分に思われる。今後スキー場管理棟改築も進められる中で、景観に配慮した通路などの整備を含めて業務委託し、有効活用を図るべきだと考えるが、市の見解は。

 

 

《答弁》今後は、景観や利便性に配慮した適切な遊歩道整備について研究するとともに、周辺整備を含めた一体的な業務として委託管理していく。

 

 

【質問】コロナ過における妊産婦支援の、産後ケア事業の状況は

 

 

《答弁》育児不安や負担は初産婦に限らず経産婦にも見られる。特に里帰りができない等。祖父母の協力が得られない家庭では、産後1か月までの母体回復に必要な静養が取りにくい家庭もあった。一方で父親の育児休業や育児協力の様子を目にする機会も増えている。

 

 

【再質問】「十和田市妊産婦支援推進会議」が行われているが、会議の内容と果たす役割をききたい

 

《答弁》妊産婦への支援内容や連携について情報の共有を図ることを目的に、市内の助産師及び開業助産師と市の子育て世代包括支援センターが、年2回行っている。昨年度の会議では市中央病院メンタルヘルス科、徳満医師において、女性の周産期に男性も高い確率でうつ状態を呈することが明らかになった。との発言により、パートナーへのうつスクリーニング検査を行っている。この会議により顔の見える関係づくりができており、問題が生じる前に予防的に関わることができている。

 

【再質問】産後の栄養はとても重要であるが、核家族においては家事・食事になかなか手が回らないとの声がある。そこで見守りも兼ね、食事の配食サービスを実施してほしい

 

《答弁》産後は様々な理由により、しっかりとした栄養の管理がなされていないことがあると認識している。今後、先行事例などの情報を収集し調査研究していく

令和4年第1回十和田市議会定例会

令和4年3月11日 一般質問の要約

 

【質問】感染日数が少ない変異株の出現により、自宅待機者が増えていると予想されるが、小中学生が濃厚接触者となった場合など、やむなく何日も登校できない場合の学校の対応。また部活動の対応はどうなっているか。

 

 

《答弁》安心安全に学校生活が送れるよう、校内消毒や水飲み場の一部自動水洗化など行い、ワクチン接種に関しては、教職員への優先接種や小中学生、5歳〜11歳までの希望者への接種の予定もしている。1週間以上の自宅待機となるケースでは、電話や手紙でコミュニケーションを取り、不安を解消するための言葉がけや、学習の遅れが生じないようよう、課題を与えたり、児童に合わせた個別指導のフォローもしている。

また、光ファイバーが今年度末に市内全域に整備されるため、タブレットを家庭で使用できることの実現に向けて取組む。

部活動の対応は、1月14日からすべての部活動の練習及び対外試合を行わない対応をとっている。東北大会や全国大会への出場については大会参加と大会前の練習を可能にし個々の事案に配慮し対応している。

 

【質問】当市は、貸与型と給付型の2つの奨学金事業があるが、2つとも申請者が少ないと聞いている。5年間の申請者数について聞きたい

 

 

《答弁》貸与申請者数については、貸与20人枠に対し、平成29年度は9人、平成30年度は8人、令和元年度は5人、令和2年度は7人、令和3年度は6人。令和4年度の募集については近隣高校へのリーフレットの配布、市ホームページや広報での周知をおこなった。

給付型の田中孝奨学生教育支援金については、平成29年度対象予定者数99人に対し申請者数は10人、平成30年度79人に対し9人、令和元年度80人に対し9人、令和2年度86人に対し19人、令和3年度86人に対し17人。

 

 【要望】・貸与奨学金については、募集時の優秀な」という言葉などの見直し返還補助事業があることの周知。貸与型の際は、多い手続きのサポートやアドバイス、対象予定者数に達しない場合は対象を広げるなど柔軟な対応を要望する。新たな給付型奨学金事業の視野に入れてほしい。

 

 

【質問】当市の学校図書館と市民図書館事業の現状の取り組み、また子供たちへ読書への関心を高める取り組みをききたい。

 

 

《答弁》学校図書館では第4次十和田市子ども読書活動推進計画に基づいて取り組みを進めている。新聞の配置やタブレット端末を利用した電子版の新聞活用も進めている。子どもたちによる多様な企画や活動の他に、PTAや地域の方から図書ボランティアとして環境整備や読み聞かせなども行われている。

市民図書館では図書資料の除菌・消毒を行うブックシャワー2台、図書資料を入れるブックカート3台を配置した。

読書への関心を高める取り組みとして、読み聞かせやビブリオバトル・子ども司書養成講座などの小学生向け行事のほか、学校に対して図書セットの貸し出し事業の活用を支援を行っている。

 

 【要望】・以前は読書ボランティアによる読み聞かせが行われ、その後お勧めの絵本をプレゼントする、ブックスタート事業が行われていたが、ぜひ復活していただきたい。